集団認知行動療法で幅広い視野を

みなさん、こんにちは。

 

認知行動療法についてご存知でしょうか?

多くの研究で効果が立証されている心理療法のひとつです。

 

抑うつ状態や上手くいかない事などが続いてしまうと、

物事に対する視野が狭くなりがちです。

視野が狭くなり、もしかしたらいつも同じパターンの失敗に陥っているかもしれません。

しかし、認知行動療法を受ける中で、自身が陥りやすい考え方の癖や、

その考え方に基づいた行動パターンなどに気付く事ができます。

気付いた上で考え方の幅を広げていければ、

その後の行動選択の幅も広げていく事ができます。

行動選択の幅が広がる事で、今までとは違う対処ができるようになります。

ただし、今までずっと無意識にしてきた考えを変えるのにはそれなりに練習が必要です。

だから、当デイケアの認知行動療法は10回コースで実践を重ねていきます。

 

さらに当デイケアでは、集団の形式でこの認知行動療法を実施しております。

集団におけるメリットは、何と言っても仲間の意見を取り入れられる点です。

ご自身の課題に対し、複数の他者の意見が聴けるのです。

或いは、皆で意見を出し合う事で、ひとりでは思いもよらない考え方や対処法が

発見されるかもしれません。

 

デイケア参加者の中には再発・休職を繰り返している方もいます。

そんな方々が一様に仰るのは、

「体調が元に戻ったから、もう大丈夫だと勘違いしていた」という事。

確かに体調の安定は一つの回復の目安です。

ただし、再発率の高いメンタルの疾患について考える時、

休職中にプラスアルファの何かを身につけられたら心強いのではないでしょうか?

 

集団認知行動療法のコースを受けて、

苦しい時もあったけれど「本当に良かった」という方がほとんどです。

復職後に戻る職場の環境を変える事は難しいでしょう。

しかし、ご自身のあり方をほんの少し変える事はできるのではないでしょうか?

ご自身が変われば、職場に戻った時、見える世界も少し変わってくるかもしれません。

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メンテナンスと休息

みなさん、こんにちは。

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デイケアではゴールデンウィーク企画として、

参加メンバー全員とスタッフでクラフトを実施しました。

デイケアの雰囲気を明るくするためのオーナメントを作り、

メンバー主導で飾りつけまでして頂きました。

いつもよりメンバーとスタッフの距離が近く、

互いに気兼ねなく話せる時間となったのでは、と感じています。

皆さんの笑顔がたくさん見られて、スタッフもとても嬉しかったです。

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長い人生を俯瞰すれば、常に絶好調の人などいないでしょう。

だからこそ自己管理を忘れず、その時その時の自身の状態に目を向けていく事が大切になります。

自身の現状に気付き、好不調の波と上手に付き合う事ができれば、

必要な時にいかんなくご自身の実力を発揮できるようになるかもしれません。

ここぞという時のために体力を温存する、ほどほどの時期があってもいいのではないでしょうか。

 

復職へ

こんにちは。

日中は汗ばむような陽気の日も増えてきました。

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新緑と、新社会人のまだまだ初々しいスーツ姿が眩しい日々ですが、

八王子リワークプラザは今、卒業ラッシュです。

デイケアでの気付きや学びを胸に、次々と復職・就労を果たされているこの季節。

スタッフとしてはお別れを寂しく感じつつも、

復職に向かって進んでいく皆さんの笑顔の眩しさにホッとしたりもします。

 

デイケアに週1~2日来るのが精一杯だと訴えていた方々も、

週5日のデイケアを安定してこなされ、復職を果たしているのです。

もちろん、皆さん、不安はあるとおっしゃいます。

でも、デイケア参加当時と違うのは、

その不安もご自身で受け止められるようになり、

受け止めた不安を上手に抱えての再出発であるという事。

 

次のステップへ。

スタッフもあとに残るメンバーも、心の中で精一杯、応援してます。

こころの疲労に気付いていますか?

春が来ました。

待ちわびていた方も、憂鬱になっている方もいるかもしれません。

四季に合わせ、想い描くものは人それぞれです。

さて、今回のタイトルですが、みなさんは心当たりがありますか?

運動をしたり、たくさん働いたりして、「ああ、疲れたな」と呟く経験は

誰しもあるでしょう。

でも、今日のお話は身体的な疲労についてではありません。

 

デイケアでは、身体的な疲労とこころの疲労を区別して考え、

メンバーさんには双方ともに数値化していただいています。

「昨日は1日家でぼーっとしていたから、疲労ゼロです」と仰る方もいますが、

身体は動かさなくてもこころや頭が忙しく働いていて、

実は疲労困憊、という方もいるのです。

例えば、ぼーっとしていたらといつの間にか不安に苛まれて、

気付けば何時間も考え込んでしまった・・・。

そんな時、答えのない思考に追い立てられ、頭は忙しく働いています。

結果、こころは乱れるばかりで、頭も回らない状態。

これも立派な疲労です。

だから、デイケアでは身体的な疲労とこころの疲労、

双方を合わせて疲労だと考えているのです。

 

身体だけでなくこころの疲労もしっかりと意識していくと、

自身の正確な疲労をキャッチできるようになります。

疲労をキャッチできれば、やり過ぎて体調を崩す事も減ってきます。

そして、程よい余裕が出来ると、心身ともに落ち着いてきます。

さらに、落ち着いた状態で振り返りができれば、

こころと身体の密接な関わりにも気付けるかもしれません。

 

みなさんもぜひ、こころの疲労にも目を向けてみてください。

そして疲労に気付いたら、ご自身を労わってあげてくださいね。

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記念すべき第1回・合同フォローアップ

こんにちは。

桜の蕾もふくらみ始め、春の気配は日に日に濃厚になってきています。

 

3/21・春分の日に初めての合同フォローアップが行われました。

今までのフォローアップは担当スタッフとの個別面談でしたが、

今年から修了者と現役メンバーが一堂に会する形式になりました。

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この形式をとる事により、懐かしい仲間との邂逅が可能となり、

また、現役メンバーは先輩たちの復職・就労経験談を聴く事が出来るようになりました。

修了者の方々にとっても、デイケア修了後の自身の頑張りや苦労を話せたり、

現状の悩みを相談したりできる場所となるのではないか、と感じています。

 

スタッフとしても初めての経験で計画通り進むのか不安もありましたが、

長い間、準備した甲斐があったと感じています。

当日、外は厳寒、名残の雪も舞い散る中、たくさんの修了生が来所してくださり、

会場の熱気はものすごいものがありました。

シェアリングもどれをとっても貴重な経験談ばかりで、

修了者も現役メンバーもそれぞれが必要なものを受け取る事が出来たのではないでしょうか。

スタッフとしても学ぶ事が多く、また、心を揺さぶられるような経験をさせて頂きました。

 

今回は初回開催という事でスタッフとしては反省点もありましたが、

この経験をもとにより良い合同フォローアップを目指していきます。

修了者の皆さんにも、現役メンバーにとっても明日からの糧となるような、

有意義で暖かい場所にしていきたいと考えています。

 

参加してくださった修了者の皆さん、本当にありがとうございました。

お会いできてとても、とても嬉しかったです。

これからよい時も、大変な時もあるでしょうけれど、

同じ空の下に励ましあえる仲間がたくさんいる事を忘れないでくださいね。

次回にまた、笑顔でお会いできる事を願いながら、

スタッフも皆でデイケアを盛り立てていきたいと思います。

自己理解への第一歩 ~心理教育~

こんにちは。暖かくなってきましたね。

 

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今月からまた心理教育が始まりました。

デイケアの学びをより適切なものにするためのプログラムで、

計7回のコースになります。

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このプログラムは、誰でもすぐに参加頂けるわけではありません。

当デイケアではまず、基本的な自己管理や集中作業に取り組む事からスタートします。

そして、安定してデイケアに通ったり、日々の生活に余裕が生まれたりしてから

初めて、心理教育のように自己理解を深めるためのプログラムに参加して頂けるようになります。

自分のイヤな面や、苦手な事に向き合うのには勇気や体力、

そして冷静な判断力も必要だからです。

 

早く復職したい、働きたい、そんな焦りや不安はよく理解できます。

でも、まずは余裕を取り戻しましょう。

余裕が出来れば、視野が広がりやすくなります。

余裕がある状態ならば、心理教育で学び取れるものもきっと違ってくるでしょう。

当デイケアでは、その方のその時の状態にフィットしたプログラムを提供しています。

スモールステップで焦らずに進む事が実は、何よりも近道だったりするのです。

 

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寒暖の差もまだまだ大きい様子。

春も一足とびではやってきてくれませんね。

みなさん、体調を崩さないようご自愛ください。

力を抜いてみましょう

少し落ち着いて、自分の身体に目を向けてみましょう。

肩に力が入っていませんか?

奥歯をくいしばっていませんか?

 

ストレスフルな状態が続くと、

いつでも気が抜けず、身体に力が入ってしまいがちです。

あるいは、不安や焦りから頭もフル回転しているかもしれません。

これは人間としてとても自然な反応です。

自身にとって望ましくない状況だと察知すれば、身を守るため、

おのずと緊張感が高くなってしまうのは動物の本能です。

でも、常時こんな状態が続けば、心身ともに疲れてしまいますよね。

デイケアには肩こりや頭痛、疲れやすさなどの不調を訴える方も多くいらっしゃいます。

 

だから、デイケアでは心の問題やご自身の課題にアプローチするだけでなく、

身体にも働きかけるプログラムを用意しています。

ヨガやストレッチなどでリラックスした状態を味わってみましょう。

緊張の解ける時間があれば、心に余裕も生まれるでしょう。

また、心の問題と向き合い、解決していく事で、

身体の緊張も徐々に解消されるのではないでしょうか。

デイケアでは、心と身体、双方からアプローチする事に取り組んでいます。

安心、安全な環境で、少しずつ力を抜く練習をしてみませんか。

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自分の気持ちと向き合うという事

「自分の気持ちと向き合うということばの意味をとり間違えていた」

デイケアではこのような発言を時々耳にすることがあります。

 

書店に行けば、心理学や自己啓発の本であふれている現在。

確かに、本を読んで救われた、という方も多いでしょう。

でも、苦しい時、すがるように目にしたことばを、その時の自分に都合の良いように

とり違えてしまう事も少なくないのではないでしょうか?

 

ところが、デイケアの参加が進むとこんな振り返りのことばが出てきます。

「“つらい”という気持ちには気付いていたけれど、気付いただけで

“自分は大丈夫だ、大丈夫だ”と言い聞かせ、結局はふたをしてしまっていた」

ふたをし続けたらいつしかつらさは見えなくなったけれど、

その代わり気分が落ち込んだり、体調が悪くなったり・・・

ふたをしても、見えなくても、つらい気持ちはその方の中に存在し続け、

別の形でSOSを出していたのかもしれません。

 

メンバーの皆さんは日々気付きがあるようです。

例えば、「自分と向き合う」ということばの意味は、“つらい”気持ちに気付くだけでなく、

それを認め、どうして“つらい”のか考えていく事だと。

そこが明確になってくると、「では、どうしたらいいか?」も見えてきます。

 

自分と向き合うのは、時に、勇気が必要な作業となるでしょう。

そんな時、一人で立ち向かう事もできますが、

同じ方向を見て頑張っている仲間と共に、向き合っていく事もできます。

もちろん、スタッフが一緒に考える事もできます。

一人だけでなく、皆で考える事で、思いもよらない解決方法が見つかる事もあります。

つらく、苦しい時だからこそ、皆で支え合うという選択肢も有効なのかもしれません。

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シールアート

こんにちは。

今回紹介するのはシールアート。

丸いカラーシールを何枚も何枚も貼り合わせて1枚の絵にしました。

絵柄のチョイスから作業の割り振りまで、

トライワークコースのメンバーが話し合いで決定し、

週1回のクラフトの時間、3ヶ月間かけて製作した超力作です。

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トライワークはこれから就労を目指す方が対象のコースです。

いったん会社を退職されて次に向かって進んでいる方も、

ご自身に合った働き方を模索している方もいます。

基本的にはリワークコースの皆さんと一緒にプログラムを受けて頂いていますが、

このクラフトのようにトライワークコース独自のプログラムもあります。

さまざまな方に対応できるように、ご自身の課題や働き方と多角的な視点から向き合える

プログラムをご用意しております。

働きたいというお気持ちがある方、まずは説明会にいらしてみてください。

デイケア新聞新年号

デイケアでは定期的にグループワークをしています。

今回は3チームに分かれ、「冬」をテーマに、

それぞれのデイケア新聞を作っていただきました。

11月頃から毎週取り組み、1月になって完成発表会を行う事ができました。

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デイケア参加者の中には集団の中に入るのが苦手だと言われる方もいます。

人前で話すのが苦手だとか、他者との適切な距離感が分からない、という方も。

でも、グループワークはそんな各自の課題に取り組み、

試行錯誤できる貴重な時間でもあります。

スタッフもその取り組みをしっかりとサポートしていきます。

 

時には苦手なものとじっくり向き合い、葛藤し、

戸惑いながらも勇気を出して一歩踏み出してみる。

人生にはそんな時期があってもいいのではないでしょうか。

デイケアで過ごす時間をどのようにお使いになるかはご自身次第なのです。